かつて私は一人で、連帯も仲間も無いので、それを持つ者が普通人に見えて、無い自分を疎んだ。
だが年を経るうちに、繋がりが必ずしも良いものではないと実感した。
特に、道徳観の合わないものとの接点は、疎ましく、面倒で、かつ、私の心を蝕むから。
ただの熱く燃える鉄と分かっていながら、飲み込みたい者がどこに居るのか?
これを知るまでに、ずいぶんと長い時間を使ってしまった。
かつて私は一人で、連帯も仲間も無いので、それを持つ者が普通人に見えて、無い自分を疎んだ。
だが年を経るうちに、繋がりが必ずしも良いものではないと実感した。
特に、道徳観の合わないものとの接点は、疎ましく、面倒で、かつ、私の心を蝕むから。
ただの熱く燃える鉄と分かっていながら、飲み込みたい者がどこに居るのか?
これを知るまでに、ずいぶんと長い時間を使ってしまった。
安いメカニカルキーボードを買った。もともとはコンパクトなキーボードを探していたのだが、せっかくだからメンブレン以外のものが欲しくなる。磁気式だか無接点式だか、光学式もなかなか魅力的なものに思えるが、高い。一生モノの耐久力だとは思うが……
なのでメカニカルになる。最初は壊れたときの可用性を求めてホットスワップ対応を探していたがどうも高い。というかJIS配列が少ない(英語配列は記号の位置が異なるのと半角全角キーが無いのが辛い)。コンパクトなものは更に少ない。コンパクトかつファンクションキーを備えているものはもっと少ない。ということでホットスワップ非対応も視野にいれる。どうせ毎日文字打ちするようなヘビーユーザーでもないし、スイッチが壊れるほど使わないだろうということで。
で、見つけたのがiCrever G05。65%サイズ(だっけ?)のキーボード。素晴らしいのは、いらないキーの殆どが排除されていること。テンキーは当然、insもない。個人的にほぼ使わない右shiftは、隣の「ろ」と同じサイズになっている。home, end, pgup, pgdnがないのが惜しいと言えるが、「G1~G4」キーで代用できる。これ以上の選択肢はなかった。なぜなら価格も5千円台で、比類するものがない。当然赤軸。(というか、青軸好きな人っているの……?ドスパラで青軸試してみたらあまりのやかましさにうんざりしたのだけど。キーボード界の暴走族がつかうものかしらん。)
で、買って何度か打ってみたものの……ちょっと音が気になる。スイッチを押しはじめのときはさしたる音もないのだが、底打ち時の音がやたらデカく感じる。メンブレンとは比べ物にならないくらい。カチャカチャカチャと、打っている感じは出るが、音が出るのは嫌いなのだ。
色々調べると①底面にスポンジをいれる②ルブ③静音リング という選択肢があることが分かった。とくに底面スポンジはかなり効果の実感が記されている。一方で静音リングは打鍵感が微妙になる割にそこまで静かにならないらしい。リング高い。ということでスポンジとルブを試す。
ちょっといいシリコンスプレーを買ってしまった……クレのやつ。スポンジはなんか、安いの。
で、ちまちまとキーを外し外し、ネジを回し回し、工作をして(やっぱり底面は空っぽだった)、戻して、油差して、寝て乾かしてからキーキャップを戻す。写真がないと絶対に元に戻せない。あ、自転車のチェーンにもかけちゃえ。
ルブの効果のほどはあまりわからなかったが、底面スポンジは明らかに効果がある。底打ち音が奥歯に物が詰まったような感触になり、不快な音量ではなくなった。物を詰めたのだから当然だが。結果としては、大満足。
あ、ここまで書いていてようやく気付いたがスペースキーの上下が逆だ。変な音だと思ったら……
自分には想像力が無い。
あれやこれやと漫画とかゲームとかアニメとかを摂取して、夢想に耽るということはあるが、なんというか、作品の中の輝きをもう一度咀嚼するにとどまって、空想が広がらない。あり得たかもしれない日常にまで、記憶を作ることが出来ない。
それは、絵を描く人とか、二次創作する人と自分を対比して現れる差である。無かったものを作り出す、想像する、それほどの能力が、なんだか昔から自分に欠けているのではないか、と思う。
なぜこんなことを気にするかというと、自分はそちら側だと思っていたからだ。空想がちの、物語好きな、イマジネーション溢れる人間だと。多分、違った。自分にはクリエイディビチーが無い。想像力が無い。どちらかといえば、現実しか見れない人間に近い。ただし、その現実というのは、目の前の情報から得られる物語を含む。そして、入力がない場合、自分は何も想像できない。
想像できない。そうだ、自分はよくリーフィアと仲良くなることを空想していた。中学から高校にかけて、思春期の夜の大半をリーフィアの想像に費やした。でも書き留めるほどの面白いことは想像できなかった。何かというと、森の中、少し開けた草々の、光降り注ぐ中で日向ぼっこしているリーフィアと仲良くなるとか。あるいは、森の小屋で昼は釣りと採集し、夜は食べて、そしてベッドの中で一緒に眠り、少し青臭い、リーフィアの香りとクリーム色の体毛の下の肌の柔らかさを感じるとか。そういったつまらない妄想ばかりで、物語を想像できた試しがない。
思ってみれば推理力が無い。小学生の頃、あの、レイトン教授が好きだが苦手だった。(隣の部屋で母が歌謡番組を見て歌っている声が、うるさい。猫のためにドアを開け放しているので、よく聞こえてしまう。BGMでも掛けたらどうだ、自分)
レイトン教授のタネ明かしというか、わかったという感じは好きだったが、自分はどのように問題を解決すればいいか、いつもさっぱり道筋も直感も見えなかった。視野が狭いのか?なので、やや総当り気味でいつも答えて、大変苦労した。でもよく出来ているし、答えの仕掛けが分かるのは楽しかったので、2作か3作やったと記憶している。
で、こう思ったのはさっきInverted Angelをやっていて、ぜんぜんわかんねー!となったからで、エンディングの一個の会話が今朝読み終えた『好き?好き?大好き?』に似ていて、アレも全然わからなかったな、と思ったからである。
にゃるら氏はずいぶん感じ入っている解説を書いているが……自分の心は不感症のように何も感じなかった。イカれてんな、こいつら。全然物語が分からないし。というのが、自分の率直な感想だ。で、訳者あとがきでそういうことだったのか、とタネ明かしされた感じの衝撃をいくつか受けた。そうかこれは推理も必要な詩だったのか……と。だがはっきり言って自分が想像できるほどの情報は、その本自体には無かった……。
詩は苦手だ。考えることと想像することが多い。それは、よく知った相手の詩なら幾分理解しやすいが……
知った人の詩といえば、歌は好きだ。谷山浩子と平沢進が好きだ。歌は気持ちよくなれる。意味が音に乗って、何かを伝えてくれる。文字だけじゃ、自分は何も分からないようだ。平沢の歌曲はずいぶん聴き込んで、意味を掴めるのか、掴めないのか、分からない感じで、でも音の良さでがっちり心掴まれるという部分が好きというか、離れられない理由だ。谷山浩子はどストレートで自分でも分かりやすいので。夕焼けりんごの空気感とか好きである。
なんの話だったか?ああ、そうだ。自分がモノを書くときは、多分想像力を大きく働かせる、自分が憧れるタイプの長編は無理だ。短く、日常の発見を純粋に取り出したようなモノにするべきだろう、ということだ。別に書く予定無いけど。
※ネタバレあり
食い入るように3作連続で見て、くれは編を夜更かしして終えてから今日で6日目になる。今でも頭に残ってリフレインされる。いてもたってもいられず、筆を執る(キーボードを打つのに筆を執る?)。今日は土曜日、エアコンの効いた昼の自室で。もうこの家は引っ越して11ヶ月になる。外は少し曇っているが、午前中あんなに騒がしかった工事はもう終わったのだろうか。
いろはやくれはのことが頭にこびりついて離れない。良いシナリオだった。多少粗はあるだろう。例えば、いろは編で記憶の扉に気づかなかったのは不自然だろう、とか。まあ些細な事だ。
いろはのことと、いろは編のことばかり考えて居たせいでそんなことを思ってしまう。いろは編は起承転結でいうところの起で、なにぶん物語としての面白さに特筆するような点はないのだが、しかしいろはの魅力は燦然と輝く。
神社の軒に腰掛け柔和な笑みで手をふるいろはに始まり、面倒見の良いいろは、責任感の強いいろは、しっかりしていて凛と立つ生命力を感じさせる気質のいろは。紅蓮業火を撃ついろは、月白丸を殺すところを見られたくないいろは、ゲーセンで熱中するいろは(しかもSTGが上手い!狐の眼は動体視力に長けるのだろうと解釈した。猫もそうだし)。かなりの爆弾発言でくれはを煽るいろは、ちょっとくれはへの嫉妬が見えるいろは。新年の抱負を礼儀正しく語るいろは、これから神として生きるいろは。あるいは、くれはの前で、私が嫁いじゃおうかと、冗談めかして言ういろは。気安さを見せてくれるいろは。ああ、いろは、いろは、いろは。
いろは。ああ、生きているいろはを見たい。見続けたい。できれば聖をからかういろはを見続けたい。
だが、もうないだろう。あんなに美しい結末を迎えたし、これはもう売られない物語で、しかもサークルは決定的に決裂した可能性が高い。けもりぼんは単独でリブートを始めた。寂しい。
せめて忘れないでいよう。
- どう考えてもケモノビジュアルノベルエロゲーとして今世紀中最高傑作です。ありがとうございました。2030年春アニメ希望!(無理)
先日まで知らなかったのが本当に口惜しい
- くれはの正ヒロイン感の出し方すごくて唸る。グレートギャツビーやん。いろは派ワイ、ぐうの音も出ない。「劇場版」感ある心温まる展開だった なんかニャル子さん思い出す
- 今思うといろは編でのくれは煽りはとんでもない爆弾だな…… 興奮してきた
- でも誤字多すぎぃ 一発書きかと思うぐらい変換ミスが多い 校正したい……(届かぬ想い
- 一部の口語として不自然なセリフも校正したい……(JKJK……
- 入れ込んだ。こんなに没頭したのは本当に久しぶり。今度こそ死んでもいい。いや良くない。まだこれを書いている。
- これアニメにできるってー 贅沢言わないからトリガーかマッドハウス製作希望
- 「萩さんですよ」←ここ好き
- 終始かわゆさがあって、大満足お腹いっぱい食べすぎて動けない!(速度マイナス)
- 撫子……泣けるでぇ(キンタロス出てきた。みんなも心の中にキンタロスいるよね?)
- 浅葱ちゃんも機を見て労って褒めてなでなでしてあげたい
- 萩さんの にへらっとした口元の 魔力に惹かれ しばし夢見て
- しかしまあ、無駄がない……ぶっちゃけ一番影薄いの若葉だけどきっちり若葉編の内容と読者の好感度を活かした役割があるんだから無駄がない。クジラの解体のように無駄がない。龍涎香が欲しい。いや、これが龍涎香か。麗獣おとぎ草子はけもりぼんの腹から取り出された龍涎香です。
- 姉妹ええ子すぎるって可愛い 母君の血やね 血か?
- 今更尻尾弱いとかいうベタネタ見せられるとは思わなかった うちの猫の反応見てるとしっぽの触覚はスネとか二の腕ぐらいの鈍さだろうといつも思ってる 可愛いからいいけど
- 可愛いと言えば朝くれはのスチルは唾飲む美しさだった やっぱ和服エプロンだよね!お察しの通り琥珀さん派です。察せよ
- 月白丸忘れてた。株上げたね!いい男!お前になら任せられる!日本一!あ、日本一なのは太刀か。
- 月白丸の魅せ方もベタと言えばそうだけど3つの独立した物語にかけてやるんだからなあ、すごいよなあ
- 今となっては逆にいろは編の月白丸不憫すぎる あー、話進めて死ぬための脇役かーとか思っててごめん
- ジェットコースターのような乱高下のいい物語だった…… みんないい子なのもよかった…… 個人的にはけもフレ1超えてます。本当のケモはここにあるーからー
- けもりぼん&フミん、そして作ってくれた方々に感謝… できればもっと早くコレに出会いたかった さてどうするか。
- おもろ!!!
- いやあ、母君が結構好きですね 過去話の描写が良かった
- でもいろはとのフラグバキバキになってるの気になりすぎて!!!ちょっと集中できなかった!!!
- 若葉に嫉妬して幼なじみアピするいろはかわゆす
- くれはけっこう気さくな感じで可愛かった いろは編だとロクに喋ってなかったもんね
- いろは結構辛い生い立ちなんやな…ここ萌えポイント
- エンド二種類どっちも良く出来てるのは感心する。いろは編もそうだったけど いろは編はノーマルのほうが正史感あるぐらいだったし
- でもいろはと添い遂げたいよ~~~~~~~
結論:タヌキは気が乗らないし人間っぽすぎると更に気が乗らない 可愛いとおもうけど刺さらなかった
- いろはが可愛すぎる
- 幼なじみで背低くて気遣ってくれるし恥じらいがある乙女で俗世に疎くて生命感があって耳大きくて芯が強い努力家な子とか可愛すぎるやろ
- いやー書いてみるとベタだなー
- でもそういうのをケモで摂取したことないので、感動
- シナリオ、話の筋は正直"標準"の出来だし文章力もお世辞にも良いとは言えない。それに誤字も多いし。
- でもいろはを描くことにかけては超一流ですよクォレハ…
- 宝石のようですよ、感情が
- もう死んでもいい。いや、まだ続きあるから死ねないけど、死んでもいいというくらい満足